KNP::Depend - 依存関係を保持・参照する


NAME

KNP::Depend - 依存関係を保持・参照する


SYNOPSIS

このクラスをミキシングして使用する.


DESCRIPTION

KNP::Depend クラスは,解析単位(文節,タグ)間の依存関係を保持,操作 するためのメソッドを提供するクラスである.


CONSTRUCTOR

このクラスはミキシングして使用するように設計されているため,特別なコン ストラクタは定義されていない.


METHODS

parent

係り先を返す.

parent [ UNIT ]

係り先を設定する.

child

係り元のリストを返す.

child [ UNIT... ]

係り元を設定する.

dpndtype

依存関係の種類(D,P,I,A)を返す.

dpndtype [ STRING ]

依存関係の種類を設定する.

id

解析単位の ID を返す.無指定の場合は -1 を返す.

id [ STRING ]

解析単位の ID を設定する.

pstring
pstring [ STRING ]

解析単位の pstring 属性の値を得る.引数が指定された場合は,その引数 を代入する.この属性は,KNP::DrawTree::draw_tree メソッドから参照さ れる.


INTERNAL METHODS

以下のメソッドは,解析単位のリストを保持するオブジェクト (KNP::BList, KNP::TList)のコンストラクタから呼び出されることを想 定しているメソッドである.一般の利用は推奨されない.

parent_id

係り先単位の ID を返す.

parent_id [ STRING ]

係り先単位の ID を設定する.

make_reference( LISTREF )

解析単位の係り先が正しくリファレンスとして参照されるように,オブジェク トの内部情報を修正する.係り先単位が含まれるリストに対するリファレンス を引数として呼び出す.


DESTRUCTOR

make_reference メソッドによって環状のリファレンスが作成されると,通 常の Garbage Collection によっては,メモリが回収されなくなる.この問題 を避けるために,明示的にリファレンスを破壊する destructor を定義してい る.


AUTHOR

土屋 雅稔 <tsuchiya@pine.kuee.kyoto-u.ac.jp>