述部意味関係コーパス †
ある名詞が与えられ、その名詞に関係性の強い「格-述部」ペアに対して、同義・含意・反義・無関係のいずれかが付与されている。
- 名詞[本]に対して,同義: 「本を出す」 = 「本を出版する」
- 名詞[本]に対して,含意: 「本を即買する」 → 「本を購入する」
- 名詞[信号]に対して,反義: 「信号を渡った」 ⇔ 「信号にひっかかった」
- 名詞[信号]に対して,無関係: 「信号を見る」 × 「信号が光る」
反義関係はさらに以下に分類
- ある状態の起点と終点(経時反義)
例: 「電車に乗る」 ⇔ 「電車から降りる」, 「ホテルに行く」 ⇔ 「ホテルから帰る」
- 立場/視点が違う(視点反義)
例: 「車を売る」 ⇔ 「車を買う」,
- 真逆の属性を表す(属性反義)
例: 「重心が高い」 ⇔ 「重心が低い」, 「判決が無罪」⇔「判決が有罪」
参考文献 †
- 泉朋子 (NTT), 柴田知秀 (京大), 浅野久子, 松尾義博 (NTT), 黒橋禎夫 (京大):
述部意味関係コーパスの構築, 言語処理学会 第20回年次大会, pp.690-693 (2014.3).