KNPによる格解析の結果は、-tab出力において、基本句(+で始まる行)のfeatureとして出力しています。述語の基本句と格要素の基本句にそれぞれ次のfeatureを付与しています。
それぞれについて以下で説明します。
格解析結果は基本句(+で始まる行)のfeatureとして出力され、格フレームIDと格要素群の2つからなります。それらの区切りは":"です。
例) 行う/おこなう:動10
格要素の例) ガ/C/太郎/5/0/1 ガ/N/太郎/5/0/1 ガ/O/太郎/5/1/1 ガ/D/太郎/5/1/1 ガ/E/不特定:人/-/-/- ガ/U/-/-/-/-
久保氏は当初、連合を支持基盤とする民改連との連携を想定した。 しかし、民改連は夏の参院選で新進党側の支持も得たいため、二の足を踏んでいる。
する: <格解析結果:する/する:動402:ガ/N/連/8/0/1;ヲ/C/連合/2/0/1;ト/C/基盤/4/0/1;外の関係/U/-/-/-/-> 想定: <格解析結果:想定/そうてい:動1:ガ/N/久保/0/0/1;ヲ/C/連携/9/0/1;外の関係/U/-/-/-/-> 得る: <格解析結果:得る/える+たい/たい:動1:ガ/O/連/3/0/2;ヲ/N/支持/8/0/2;カラ/U/-/-/-/-;デ/C/選/6/0/2;ニツク/U/-/-/-/-;時間/U/-/-/-/-;外の関係/U/-/-/-/-> 踏む: <格解析結果:踏む/ふむ:動1:ガ/N/連/3/0/2;ヲ/C/二の足/11/0/2;ニ/O/連携/9/1/1;外の関係/U/-/-/-/->
格要素ごとに、格解析によって同定される格の情報を記述しています。被連体修飾詞には<解析連格:...>というfeature、それ以外の格要素には<解析格:...>というfeatureを付与しています。それぞれのfeatureの:以降には、解析によって同定された格を記述しています。
太郎が食べたバナナは古かった。
太郎: <解析格:ガ> バナナ: <解析連格:ヲ>, <解析格:ガ>
※ 「食べる」「古い」には<格解析結果:...>が付与されます。